エソラ
親族が保証人になっています。破産したら保証人に請求されますか?
弁護士
当然,債権者から保証人に対して,保証債務の履行を請求されます。

 

 これは,債務整理の相談で聞かれることの多い質問の一つです。消費者破産の場合,個人で保証人となっている取引は少ないのですが,奨学金や各種ローンなどで親族等が保証人になっていることがあります。法人,事業者の場合は,保証人のない取引の方が珍しいです。

主債務者が破産したら…

 主債務者と保証人の両方とも破産するのであれば,あまり問題は生じません。どちらかだけ破産すると,両者の関係で問題が生じてしまいます。主債務者のみが破産した場合の保証人に対する影響について説明します。

免責の効力は及ばない

 主債務者が法人の場合,そもそも主債務者が免責されることはありません。主債務者が自然人で免責許可決定を得たとしても,保証人にはその効力は及びません(破産法253条2項)。

 したがって,保証人は,保証債務を履行しなければなりません。

求償できない

 保証人が保証債務を履行すると,主債務者に対して,求償権を取得します。つまり,支払った保証債務を主債務者に請求することができます。

 しかし,保証人は,保証債務の全額を支払わなければ,求償権を取得することができません(破産法104条)。保証債務を全額履行し,求償権を取得したところで,破産債権なので,配当を受けるにとどまります。

保証人も何らかの手続きを取る方がいい

 主債務者が破産する場合,保証人は,保証債務を履行しなければなりません。債権者と話し合いで,無理のない返済ができるのであれば,あえて債務整理とする必要はありませんが,そうでない場合は,保証人も債務整理を検討する必要があります。