債務整理をすると契約している保険はどうなるのでしょうか?解約しないとダメなのか?そんな疑問や不安を解きほぐします。
債務整理すると保険は?

債務整理したら、生命保険とか医療保険って解約になっちゃうのかな…?
何かあった時、家族に迷惑をかけちゃうんじゃないかって心配で…

大丈夫。保険に影響することは少ないよ。

ただ、気をつけたいポイントがあるから、順番に見ていこう。
債務整理すると、契約している保険を解約しないといけないのでは?と疑問や不安に思われている方がいるかもしれません。
債務整理をしても保険に影響しない
基本的に、債務整理をしても保険に影響しません。保険が解約されたり、保険の契約ができないということもありません。
保険料の支払いが、口座振替やクレジットカード払いの場合で、銀行のカードローンやクレジットカード会社を債務整理の対象にする場合は、保険料の支払方法を変更する必要があります。
債務整理の手続きごとの保険の取扱い
債務整理は、①任意整理、②個人再生、③自己破産と3つの手続きがあります。債務整理の手続きによって、保険の取扱いが変わります。
①任意整理
任意整理の場合、保険の契約に影響はありません。保険を解約する必要はありません。
②個人再生
個人再生の場合、保険の契約に影響はありません。保険を解約する必要はありません。
ただし、保険を解約すると、解約返戻金が戻ってくる保険は、解約返戻金を財産として評価します。解約返戻金の金額が多いと、個人再生で返済する金額が多くなることがあります。
③自己破産
自己破産の場合、解約返戻金の金額によっては、管財事件になったり、解約することになる場合があります。以下は、大阪地裁の運用です。
解約返戻金が20万円以上であれば、管財事件になります。管財事件は、裁判所が破産管財人を選任し、債務者の財産の調査・換価、債権の調査などを行います。管財人を選任するため、弁護士費用とは別に、20万円以上の費用がかかります。
解約返戻金の金額が99万円までであれば、解約する必要はありません。自由財産の拡張という制度により、破産申立後も保険の契約を維持できます。
解約返戻金の金額が99万円を超えると、自由財産の拡張は、原則、認められません。そのため、保険は管財人が解約することになります。事情によっては、自由財産の拡張が認められることがあります。管財人から保険を買い取ることで、保険の契約を維持することはできます。
その保険、必要?
債務整理をしても、基本的には、保険を解約する必要はありません。ただ、保険が本当に必要なのか?は検討してください。
破産と個人再生の場合、家計収支表を裁判所に提出します。中には、いくつもの保険を契約し、高額な保険料を支払っている債務者がいます。
その保険、本当に必要ですか?債務整理を機に、保険の見直しをするのもいいかもしれません。
債務整理をすると保険に影響すると思っている方へ
債務整理をしても、基本的に保険に影響はありません。ただし、個人再生や破産の場合は、解約返戻金の金額によっては、大きく影響を受けます。
法律事務エソラは、債務整理の経験が豊富です。保険について、解約返戻金の金額や保険を残したいか等を踏まえて、適切な債務整理の手続きを一緒に考えます。

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