債務整理をすることで、自宅の賃貸借契約に何か影響はあるのでしょうか?
債務整理すると賃貸物件から追い出される?

債務整理したら、アパートからも出てけって言われちゃうのかな?

それは心配しすぎだよ。
今のアパートに住み続けられるよ。
債務整理すると、自宅の賃貸借契約に何か影響するのではないか?引っ越しして新しく賃貸借契約を締結できる?と疑問に思っている方がいらっしゃるかもしれません。
家賃の滞納がなければ、基本的に、債務整理をしたことで、賃貸借契約に影響があるわけではありません。もっとも、保証会社との関係で問題になる場合もあります。
現在の賃貸借契約に影響はない
家賃の滞納がなければ、債務整理をしても、現在の賃貸借契約に影響はありません。
債務整理をしたことを理由に、賃貸借契約を解除することは認められません。任意整理だけではなく、自己破産、個人再生の場合も同様です。
更新の際に影響することがある
賃貸借契約を締結する際に、家賃保証会社と保証契約を締結することが多いと思います。家賃保証会社には、①信販系の会社と②LICC系の会社があります。
①信販系の家賃保証会社は、信用情報機関に登録しています。そのため、信用情報を確認します。したがって、信用情報に債務整理を行った事実が登録されていれば、家賃の支払能力に問題があるとして、審査に通らないことがあります。つまり、賃貸借契約の更新時の審査で、更新を断られる可能性があります。
②LICC系の家賃保証会社の場合は、信用情報期間に登録していないので、信用情報を確認しません。独自の審査によって判断します。したがって、債務整理を行った事実が審査に影響することはないと考えられます。
家賃保証会社が①信販系なのか②LICC系なのかは、不動産会社に会社を確認しすれば、信用情報機関のWebサイトで、加盟会員かを確認できます。
問題になったことはない
法律事務所エソラは、多くの債務整理の案件を扱っています。その中で、債務整理によって、締結している賃貸借契約が問題になった例はありません。
新しく賃貸借契約を締結するのに影響はない?
家賃の滞納がなければ、基本的に、新しく賃貸借契約を締結する際に、債務整理をしたことによる影響はありません。
賃貸借契約の締結の際に審査があります。審査の際に、基本的に信用情報は参照されません。したがって、債務整理を行ったことを理由に審査に落ちることはないのです。
家賃保証会社を使う際は要注意
前述のとおり、①信販系の家賃保証会社を使う場合は、信用情報に債務整理を行った事実が登録されていれば、家賃の支払能力に問題があるとして、審査に通らないことがあります。
家賃保証会社が使えない場合の対処法は?
家賃保証会社が使えない場合、何か対処法はないのでしょうか?
①連帯保証人をつける
家賃保証会社を使う代わりに、連帯保証人をつけることが考えられます。家族や親族で安定した収入があって、依頼できれば、家賃保証会社を使わずに、賃貸借契約を締結できます。
②配偶者名義で借りる
結婚している場合は、配偶者名義で賃貸借契約を締結することで、債務整理の影響を回避することができます。当然、配偶者に安定した収入があり、債務整理をしていないことが前提です。
③不動産会社に相談する
一番現実的なのは、不動産会社に相談することかもしれません。家賃保証会社不要の物件や審査が通りやすい物件を紹介してもらえるでしょう。
不安な方は弁護士に相談を
債務整理をしたら賃貸借契約はどうなるんだろう?と不安な方は、弁護士にご相談ください。法律事務所エソラは、一人一人の状況に応じた最適な債務整理の手続きを一緒に考えます。

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