住宅ローンが払えず自宅が競売になった後、毎月、少額の支払いを続けていることがよくあります。競売後の住宅ローンの支払いの思わぬ落とし穴を解説します。
競売後も住宅ローンを払ってたのに…

住宅ローンが払えずに、競売になったけど、その後、ちゃんと支払いをしてたんです。

なのに、急に、一括返済とか繰り上げ返済しろっていう手紙がきて…

ウサラさん、毎月、いくら支払ってますか?

えっと、2万円です。

たぶん、2万円は元金に充当されてると思います。
ただ、実際は、遅延損害金がかなりの額あって、住宅ローンの残債自体はほとんど減ってないはずです。

えっ、そうなの?
競売後も残る住宅ローン
住宅ローンの返済ができずに、延滞が続くと、①保証会社の代位弁済、②自宅不動産の競売と手続きが進んでいきます。
自宅不動産が競売された後も、ほとんどの場合は住宅ローンの支払いが残ります。というのも、競売で落札された価格よりも住宅ローンの残債の方が多いからです。
したがって、多くの場合、競売後も住宅ローンを支払う必要があります。
毎月、少額の支払いを続ける
競売後の住宅ローンの支払いについては、毎月2万円とか3万円の少額の支払いを続けているケースが多いです。
毎月の返済額は、元金に充当されます。したがって、元金は少なからず減っていきます。しかし、住宅ローンの残債が減っているわけではありません。というのも、遅延損害金が発生し続けているからです。
競売になった時点で、数か月の延滞があるので、遅延損害金が発生しています。以後、元金に対して、年14%程度の遅延損害金が発生します。元金は2~3万円しか減ってないので、遅延損害金がどんどん膨らんでいるのです。
とりあえず、払ってるだけのことも
競売後の住宅ローンの支払いですが、正式に和解をしたわけではなく、とりあえず払っているだけというケースもあります。
住宅ローンの保証会社やサービサーから、以下のようなやりとりがあり、和解せずに、支払っているだけということがあります。

毎月、いくらくらい返済できますか?

う~ん、2万円くらいなら…

じゃぁ、毎月、2万円でいので、払ってください。
競売後の住宅ローンの残債の整理は?
毎月、2~3万円程度支払っているだけでは、競売後の住宅ローンの支払いが、いつまで経っても終わらないことがわかりました。では、どうすればいいのでしょうか?
まず、検討するのは、自己破産です。そもそも、住宅ローンの支払いができずに、競売になったので、債務整理の手続きとしては、破産を選択することが多いです。借金が競売後に住宅ローンの残債のみで、自己破産される方もいます。
次に、検討するのは、任意整理です。毎月の支払額を増額したり、まとまった金額を繰り上げ返済として支払いができれば、任意整理を検討する価値はあります。
競売後も住宅ローンの支払いを継続している方へ
ちゃんと支払いを続けているにもかかわらず、住宅ローンの残債は、全然、減ってないかもしれません。漫然と払い続けるより、一度、内容を確認してみませんか?
競売後の住宅ローンの残債、どうすれば減らせるか?一緒に考えましょう。まずは、相談から始めてみませんか?

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