借金問題は「借金の額」だけでなく「家計の崩れ」の問題です

毎月返してるのに、全然借金が減らないんだよね…もう、家計簿を見るのもイヤになってきた…

それは、借金だけじゃなくて、家計そのものが苦しくなってる状態かもしれないね。

債務整理したら、ちゃんと生活を立て直せるのかな?

債務整理は、借金を減らす・なくすためだけの手続きじゃないよ。
これからの生活を立て直すための手続きでもあるんだ。
借金問題は、単に「借入額がいくらあるか」だけでは判断できません。
毎月の収入、生活費、家賃、教育費、車の維持費、税金、保険料、家族構成などによって、家計の苦しさは大きく変わります。
そのため、債務整理を考えるときは、借金をどう減らすかだけでなく、
今後の生活費をどう確保するか
無理なく返済できる家計に戻せるか
という視点が大切です。
- 1. 債務整理は「生活を立て直すため」の手続きです
- 1.1. 債務整理=人生の終わりではない
- 1.2. 家計が苦しいときに見直すべきポイント
- 2. 家計が崩れているサイン
- 2.1. 毎月の返済のために、また借りている
- 2.2. リボ払いの残高がなかなか減らない
- 2.3. 家計簿を見るのが怖くなっている
- 2.4. 家賃・公共料金の支払いが遅れはじめている
- 3. 債務整理で家計はどう変わる?
- 3.1. 任意整理-毎月の返済額を下げて家計を整える-
- 3.2. 個人再生-住宅を残しながら家計を再建する選択肢-
- 3.3. 自己破産-借金の返済を0にして生活の土台を作り直す-
- 4. 債務整理を考える前に確認したい家計のポイント
- 4.1. 毎月いくら返済に回せるか?
- 4.2. 家賃・住宅ローンは家計に合っているか?
- 4.3. 車を残す必要があるか?
- 4.4. 保険料・通信費・サブスクを見直す
- 5. 債務整理後に家計を立て直すための考え方
- 5.1. 「借金で生活費を補う状態」から抜け出す
- 5.2. クレジットカードに頼らない家計に戻す
- 5.3. 返済額は「頑張れば払える金額」ではなく「続けられる金額」にする
- 5.4. 家計管理が苦手でも、完璧な家計簿はいらない
- 6. 家計の状況別に考える債務整理の選び方
- 6.1. 毎月返済できる余裕がある場合
- 6.2. 借金を大きく減らせば返済できる場合
- 6.3. 返済を続ける余裕がない場合
- 7. 債務整理と家計でよくある誤解
- 7.1. 債務整理をすると、生活できなくなりますか?
- 7.2. 任意整理をすれば必ず家計は楽になりますか?
- 7.3. 家計簿をつけていないと相談できませんか?
- 7.4. 家族に内緒で家計を立て直せますか?
- 7.5. 債務整理後にまた借金してしまわないか不安です
- 8. 弁護士に相談するタイミング
- 9. 法律事務所エソラの特徴
- 9.1. 借金の整理だけでなく、家計の状況も踏まえて方針を考えます
- 9.2. 無理な返済計画ではなく、続けられる解決を考えます
- 10. 債務整理は、家計を立て直すための第一歩です
債務整理は「生活を立て直すため」の手続きです
債務整理=人生の終わりではない
債務整理は、借金で生活が成り立たなくなった人が再スタートするための手続きです。
借金が返済できない状態を放置すると、督促・滞納・借入の繰り返しで、家計はさらに悪化します。「もう少し頑張れば何とかなる」と思って、借金で生活費を補う状態は危険な状態です。早めに相談することで、家計を立て直す選択肢が取りやすくなります。
家計が苦しいときに見直すべきポイント
借金の返済で家計が苦しくなったときに、見直すべきポイントは何でしょうか?収入は、急に増やすことができません。したがって、以下のような支出を見直すことになります。
- 家賃・住宅ローン
- 食費、外食費、日用品
- 通信費
- サブスクリプションサービス
- 保険料
- 車関連費
- 教育費
- クレジットカードの支払い
- リボ払い・キャッシングの支払い
重要なのは、まずは、借金の返済が家計の中でどれくらい重くなっているか?を把握することです。
家計が崩れているサイン
以下のような状態にあると、借金の返済によって、家計が崩れてきているサインです。
毎月の返済のために、また借りている
A社の借金を返済するために、B社やC社から借入れをする自転車操業の状態です。一見すると、支払いは遅れていないので、問題はないように思えます。しかし、借入限度額に達してしますと、返済のための借入れはできません。1社から借入れができなくなると、途端に、破綻してしまう非常に危険な状態です。
借金の自転車操業だけでなく、毎月の生活費が足りずに、借入れをしている状態も同じく非常に危険な状態です。
リボ払いの残高がなかなか減らない
リボ払いは、クレジットカードの利用金額に関わらず、毎月一定額を支払う支払方法です。毎月の返済額が固定されているので、支払いの計画を立てやすいメリットがあります。
しかし、リボ払いは、手数料の負担が大きいので元本がなかなか減らないデメリットがあります。また、リボ払いは、利用金額が増えても毎月の返済額は変わりません。そのため、リボ払いでの商品購入が増えて利用金額がどんどん増えていくデメリットがあります。利用額が増えると、返済額から元本の返済に充てる金額が減ってしまいます。
特に、複数のクレジットカードでリボ払いを利用していると、どれだけの借金があるのかが見えにくなります。その結果、家計全体が見えにくくなります。

リボ払いの詳細については、以下の記事参照
リボ払いがやばい…返済が終わらない理由とリボ払い地獄から抜け出す方法
リボ払いを毎月払っているのに残高が減らない、返済が終わらない方へ。リボ払いが危険な理由、やってはいけないNG行動、自力で抜け出せるケース、任意整理を検討すべきタイミングを弁護士が解説します。
家計簿を見るのが怖くなっている
- 毎月の家計簿を見るのが怖い
- クレジットカードの利用明細を見るのが怖い
- 通帳残高を見るたびに不安になる
借金の返済が遅れているわけではないけれど、なんとなく、数字を見るのが怖くなってきたのは、家計が崩れてきている証しです。この段階で、早めに家計を見直すことで、生活を立て直すことにつながります。
家賃・公共料金の支払いが遅れはじめている
家賃・公共料金は、生活していく上で、必須の支払いです。通常は、真っ先に支払いをするものです。これらの支払いが遅れ始めるのは、生活の土台が崩れはじめているサインです。
債務整理で家計はどう変わる?
任意整理-毎月の返済額を下げて家計を整える-
任意整理は、債権者と個別に交渉する債務整理の手続きです。破産・個人再生と異なり、裁判所を通さない手続きです。
任意整理は、債権者と交渉し将来の利息のカットした上で返済するのが一般的です。将来の利息をカットすることで、毎月の返済額を確実に元本の返済に充て、支払総額を減らすことができます。3年〜5年程度での分割で返済していくことになることが多いです。
任意整理は、借金を返済する債務整理の手続きです。毎月の返済原資を確保できるかが重要です。

任意整理の詳細は、以下の記事参照
個人再生-住宅を残しながら家計を再建する選択肢-
個人再生は、裁判所を通じて行う債務整理の手続きです。個人再生では、借金を大幅に減額することができます。減額した借金を原則、3年間で返済する手続きです。
個人再生の最大のメリットは、住宅ローンのある自宅不動産を残せる可能性があることです。
個人再生は、借金を返済していく手続きです。継続的かつ安定した収入があることが重要です。住宅ローンと個人再生手続きの返済を両立できる家計かの確認が必要です。

個人再生の詳細は、以下の記事参照
自己破産-借金の返済を0にして生活の土台を作り直す-
自己破産は、裁判所を通じて行う債務整理の手続きです。任意整理・個人再生と異なり、借金の返済を前提とした手続きではありません。自己破産では、裁判所の免責許可決定により、借金の返済が免除されます。
自己破産は、ネガティブなイメージが持たれがちです。しかし、「生活を立て直す」という意味では、最も大きく家計が変わる手続きです。これまで返済に回していたお金を全額生活費に回すことができます。
ただし、財産の処分や資格(職業)制限といった注意点があります。また、税金や社会保険料の滞納など支払いが免除されないものもあります。浪費・ギャンブルによる借金など悪質な場合は、借金の支払いが免除されないこともあります。

自己破産の詳細は、以下の記事参照
債務整理を考える前に確認したい家計のポイント
毎月いくら返済に回せるか?
債務整理で最も重要なのは、毎月いくら返済に回せるか?です。毎月返済に回せる金額によって、債務整理で取り得る選択肢が変わってきます。
毎月の返済額を設定するに当たって重要なのは、理論上返済できる額ではなく、生活を続けながら無理なく返せる金額を設定することです。これは、住宅ローンを借りる際の「借入可能額」と「返済可能額」が異なるのと同じ話しです。
食費や光熱費など家計の支出を極端に削った返済計画は、結局、続きません。医療費などの突発的に必要となる支出も考慮する必要があります。つまり、予備費をまったく見ない計画は破綻しやすい計画なのです。
返済額を設定する際に、ボーナスを考慮することがあります。ボーナスを考慮すること自体は悪いことではありません。しかし、ボーナスに依存してしまっている返済計画は、想定通りのボーナスが支給されない場合に破綻してしまいます。
家賃・住宅ローンは家計に合っているか?
家賃や住宅ローンの支払いは、家計の中で最も大きな支出です。住宅ローンを支払っている場合は、住宅ローンと他の借金返済を両立できるか?を検討する必要があります。
収入が減ったにもかかわらず、家賃は従前の高いままという場合は、家賃が収入に対して高すぎないか?を検討した方がいいケースもあります。
場合によっては、家賃の負担が低い物件に引っ越しが必要な場合もあります。引っ越しの検討は、生活環境・仕事・子どもの学校なども考慮する必要があります。
車を残す必要があるか?
自動車を購入すると、自動車ローンの支払いだけではなく、以下のような様々なランニングコストがかかります。
自動車の維持・管理にかかるお金
税金
保険料
ガソリン代
駐車場代
車検、メンテナンス費用
自動車ローンの支払いは問題ないと思っていても、維持・管理のお金の負担が重くなってくる場合があります。自動車の維持・管理が家計を圧迫していないか?を検討する必要があります。
保険料・通信費・サブスクを見直す
家計の支出で、大きなウェイトを占めているのが、保険料・通信費・サブスクリプションの料金です。
- 保険の補償内容が適切か?
- 保険の補償内容が重複していないか?
- 通信プランが適切か?
- 通信費が高すぎないか?
- サブスクリプションが必要か?
といった点を確認し、適宜、見直しをすることが必要です。
債務整理後に家計を立て直すための考え方
「借金で生活費を補う状態」から抜け出す
債務整理の目的は、単に借金を減らすことではありません。
生活費を借金で補わなくても暮らせる状態に戻すこと
が目的です。
クレジットカードに頼らない家計に戻す
債務整理後は、クレジットカードが使えなくなることが多いです。特に、自己破産・個人再生は、全ての債権者を対象にして行います。したがって、弁護士に依頼した後は、借入れをしたり、クレジットカードで決済することができません。そのため、収入の範囲内で家計をやり繰りすることになります。「意外と、収入の範囲内で生活ができるんだ」と気づかれる方が多くいます。
クレジットカードから現金・デビットカード・口座引落し中心の生活に切り替わることで、使った感覚がない支出を減らすことができます。その結果、家計の見える化にもつながります。
返済額は「頑張れば払える金額」ではなく「続けられる金額」にする
債務整理、特に、任意整理の返済額は、理論上の返済可能額ではなく、無理なく生活を続けながら返済できる金額にすることが重要です。
返済計画は現実的であることが大事です。病気やケガで入院するなど突発的な支出が必要になることがあります。無理な任意整理より、自己破産・個人再生が適していることもあります。
家計管理が苦手でも、完璧な家計簿はいらない
家計の見直しをするには、家計の収支を把握していることが大前提です。ただ、家計の収支をきちんと把握している人は少ないです。家計の収支を把握するための手段として、家計簿をつけることが有用です。
理想は、1円単位まで正確に家計簿をつけることです。しかし、続かなければ意味はありません。まずは、全てを細かく記録しようとせず、まずは、毎月の固定費と返済額を把握することから始めましょう。
スマホのアプリなどを活用して、無理のない範囲で「毎月足りているか」が見えるようにすることを心がけましょう。
家計の状況別に考える債務整理の選び方
毎月返済できる余裕がある場合
収入が安定していて、毎月返済する余裕がある場合は、任意整理が選択肢になります。
住宅や車への影響をできるだけ避けたい場合も、任意整理が選択肢になります。
借金を大きく減らせば返済できる場合
収入は安定しているが、借金の総額が多すぎて任意整理では返済が難しい場合は、個人再生が選択肢になります。
住宅ローンのある自宅不動産を残したい場合も、個人再生が選択肢になります。
返済を続ける余裕がない場合
借金の総額が多すぎる場合、収入が安定していない場合や収入が低く返済が難しい場合は、自己破産が選択肢になります。
| 家計の状態 | 債務整理の選択肢 | ポイント |
| 毎月一定額の返済が可能 | 任意整理 | 将来利息のカット・分割返済 |
| 借金を大きく減らせば払える | 個人再生 | 住宅を残せる可能性あり |
| 返済を続ける余裕がない | 自己破産 | 借金の返済免除を目指す |
債務整理と家計でよくある誤解
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債務整理をすると、生活できなくなりますか?

ウサラ 債務整理すると、生活できなくなるの?
-

にゃソラ 債務整理は、生活を立て直すための手続きだよ。
債務整理は、生活を立て直すための手続きです。
ただし、クレジットカードやローンの利用は制限されます。生活の仕組みを見直す必要があります。
-
任意整理をすれば必ず家計は楽になりますか?

ウサラ 任意整理すると、必ず家計は楽になるの?
-

にゃソラ 残念ながら必ず家計が楽になるとは限らないんだ…
任意整理をしても、必ず家計に余裕ができるとは限りません。借金の総額が少ない場合は、任意整理によって、毎月の返済額を下げれないこともあります。
任意整理によって、毎月の返済額が下がっても生活費が足りない状態が続く場合は、任意整理ではなく個人再生や自己破産を検討した方がよい場合もあります。
-
家計簿をつけていないと相談できませんか?

ウサラ 家計簿をつけてないと相談できないの?
-

にゃソラ 大丈夫、家計簿をつけてなくても相談できるよ。
家計簿をつけてなくても、相談できます。最初から完璧な資料を用意する必要はありません。
収入、家賃、毎月の返済額、借入先がある程度分かれば、方針を検討できます。
-
家族に内緒で家計を立て直せますか?

ウサラ 家族にナイショで家計を見直せる?
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にゃソラ ケースバイケースかな。
債務整理の相談・手続自体は、家族に内緒で進めることは可能です。
家計は、家族全体の収支です。ご自身が加入している保険や通信会社を見直すことは可能です。家計全体の見直しは、家族の協力も必要になります。
-
債務整理後にまた借金してしまわないか不安です

ウサラ 債務整理後に、まった借金しないか不安…
-

にゃソラ だからこそ、家計の見直しも一緒に考えよう。
そのような不安は、もっともです。だからこそ、債務整理では「借金を整理すること」と「家計を見直すこと」を一緒に考える必要があります。
弁護士に相談するタイミング
以下の一つでも当てはまる場合は、弁護士に相談するのをお勧めします。
- 毎月返済しても借金が減らない
- リボ払いの残高が増えている
- 返済のために借入れをしている
- 家計簿や明細を見るのが怖い
- 督促の電話や通知が来ている
- 任意整理を考えているが、払えるか不安
- 自己破産しかないのか分からない
- 家族に知られたくなくて相談をためらっている
早めに相談すると、選択肢が残りやすい
借金問題は、時間が経つほど選択肢が狭くなることがあります。まだ返済できている段階でも、家計が赤字になっているなら、早めに相談するのをお勧めします。
法律事務所エソラの特徴
借金の整理だけでなく、家計の状況も踏まえて方針を考えます
借金の金額だけでなく、毎月の収入・生活費・家族構成・住宅ローン・車の必要性なども踏まえて、債務整理の方針を検討します。
弁護士としての法的な視点に加え、2級ファイナンシャル・プランニング技能士としての知識も活かしながら、生活を立て直すための現実的な方法を一緒に考えます。
無理な返済計画ではなく、続けられる解決を考えます
任意整理にこだわらず、債務整理後に生活を続けられるかを重視し、家計上、返済が難しいなら自己破産・個人再生も含めて検討します。
借金を返済する手続きである任意整理・個人再生では、実際に返済していけるかを検討します。
債務整理は、家計を立て直すための第一歩です
借金問題で大切なのは、借金の金額だけを見ることではありません。
毎月の収入、生活費、返済額、家族の状況を踏まえて、これからの生活が成り立つかを考える必要があります。
債務整理は、借金を減らす・なくすためだけの手続きではなく、家計を立て直し、生活を再建するための手続きです。
- 毎月返済しても借金が減らない
- 返済のためにまた借りている
- 家計簿やカード明細を見るのが怖い
そのような状態であれば、早めに弁護士に相談してください。

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